「Web制作ができるようになりたいから、学習すべきプログラミング言語が知りたい」
「プログラミングを学習したいけど、何を使ったらいいのかわからず悩んでいる」
「未経験からWeb制作を仕事にするには、最低限どの言語を学習したらいいの?」
Web制作のためにプログラミングを学習したいと思っていても、言語の種類が多すぎて何を学習したら良いのかわからないですよね。プログラミング言語によってできることが異なるので、目的に合わせて選択することが重要です。
選択を誤ると、ご自身で受注したいWeb制作案件とは関係のない言語を学び、仕事に活かせない可能性があるので要注意です。そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
- Web制作をする際に使う言語
- プログラミング言語を覚えるメリット
- プログラミングの学習方法
プログラミング言語ごとの特徴がわかる内容なので、これから学習を始める方は必読です。ぜひ最後までお読みください。
目次
Web制作をする際に使うプログラミング言語7選
Web制作をする際は、以下のようなプログラミング言語が使われます。
- HTML
- CSS
- JavaScript
- PHP
- Java
- Ruby
- Perl
それぞれの特徴を解説するので、学習する言語を決めていない方はぜひ参考にしてみてください。
1. HTML
HTMLは、Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略語です。Webサイトの骨格になるだけでなく、文章に意味をもたせる役割があります。
Web制作に必須の言語なので、これから学習するならHTMLを最初に覚えるのがおすすめです。HTMLを使うと、クローラーがWebサイトの構造を理解できるようになります。
クローラーとは、検索エンジンの一部を担うロボットで、Webページの質を判断するための情報収集が役割です。クローラーが収集した情報を「アルゴリズム」というプログラムが判断して、高品質な記事を検索上位に表示させます。
公開したWebサイトを多くの人に利用してもらうには、HTMLで適切にコーディングするのが重要です。習得難易度は低めなので、Web制作ができるようになりたい方はHTMLから学習してみましょう。
HTMLについて詳しくは「【初心者必見】HTMLとはWebサイトの構造を表す言語!3つのできること・頻出タグ7選を紹介」にて解説しています。Webページの構造に関わる、基本のHTMLタグも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2. CSS
CSSは、Webページをデザインする際に使うプログラミング言語です。Cascading Style Sheets(カスケーディングスタイルシート)の頭文字を取って、CSSと呼ばれています。
HTMLファイルにCSSを読み込ませると、文字の大きさや色を変更したり、余白の大きさを指定したりできます。コードの構造が単純で学習しやすいことから、初心者におすすめの言語です。
CSSは、HTMLと組み合わせて使います。そのため、まずはHTMLを習得してからCSSを学習しましょう。
3. JavaScript
JavaScriptは、Webサイトに機能が追加できるプログラミング言語です。HTMLとCSSだけでもWebページが作成できますが、アニメーションが豊富なWebサイトを作りたいなら、JavaScriptが必須です。
例えば、JavaScriptを使えばWebサイトに以下のような機能が追加できます。
- ポップアップウィンドウ
- アコーディオンメニュー
- スライダー
また、ユーザーのアクションによって表示させるコンテンツを変化させることが可能です。HTMLやCSSよりも難易度が上がりますが、JavaScriptを習得すれば仕事の幅が広がります。
収入アップにも繋がるので、将来的に高単価案件を受注したい方は学習をおすすめします。
4. PHP
PHPは、多くのWebサイトに使われている人気の言語です。Webページに動きがつけられるだけでなく、ユーザーの属性や時間帯などによって表示を変更できるのが特徴です。
PHPを使うと、お問い合わせフォームやショッピングカートなどの機能が追加できます。そのため、PHPは企業のホームページだけでなく、ECサイトの制作にも使われています。
ユーザーがフォームなどに入力した内容を受け取るだけでなく、Webページに反映したりメールを送ったりできるので、双方向の情報伝達が可能です。
また、HTMLに埋め込めるのもPHPの特徴です。HTMLはほとんどのWebサイトで使われているので、PHPを覚えるメリットは大きいでしょう。
5. Java
JavaはGoogleが開発した言語で、Web制作だけでなく家電製品やアプリの開発など幅広く使われています。どんなコンピューター上でも利用できるので、汎用性が高いです。
エラーやセキュリティリスクに対応しやすいことから、大手企業のシステムにも採用されています。非常に使い勝手のよい言語ではありますが、設計が複雑で習得難易度は高いです。
ちなみに、JavaとJavaScriptは全く異なるプログラミング言語です。コードの記述方法や制御できる領域が違うので、学習する際は注意しましょう。
6. Ruby
Rubyは日本で開発されたプログラミング言語で、ECサイトやブログなどの構築に使われています。例えば「クックパッド」や「食べログ」といった人気サイトもRubyで作られています。
Rubyは日本語で書かれた情報が多く、学習しやすいのがメリットです。Rubyを習得すればSNSの開発にも役立てられるので、Web制作以外の仕事にも活かせます。
Ruby on Railsというフレームワークを利用すれば、開発にかかる時間が短縮できます。そのため、Rubyの習得を目指すなら、フレームワークも学習するのがおすすめです。
7. Perl
Perlは、動画配信サイトやECサイトといったWebアプリケーションに使われている言語です。Web制作だけでなく、テキスト処理やシステム管理にも活用されています。
Perlは古くから使われていて人気がありましたが、近年は他言語の台頭によって需要が減ってきています。ただしPerlは、アップデートされても古いバーションのコードが使えるので、管理しやすいのがメリットです。
昔ながらのWebサイトには、現在もPerlが使われている可能性があります。そのため、Web制作を仕事にしたい方で余力があるなら、Perlについても学んでおくと良いでしょう。
Web制作でプログラミング言語を覚えるメリット
Web制作でプログラミング言語を覚えると、以下のようなメリットがあります。
- 個人で仕事が獲得できる
- 他言語を習得しやすくなる
プログラミング言語を学習して収入を増やしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 個人で仕事が獲得できる
プログラミング言語を覚えると、個人で仕事が獲得できるようになります。Web制作の土台となるHTMLとCSSが使えるだけでも、コーディングの仕事が受注可能です。
個人で仕事を受注する場合は、クラウドソーシングを利用すると良いでしょう。クラウドソーシングは、不特定多数の人に向けて業務を発注するためのプラットフォームです。
クラウドソーシングの「CrowdWorks」では、10万〜30万円が予算のコーディング案件があります。
つまり、コーディングができれば、本業の後や休日に副業で10万円以上稼げる可能性があるということです。ただし、多数の人が案件に応募するので、コーディングで稼ぐにはクライアントから選ばれる必要があります。
自作したWebサイトをクライアントに提示して、スキルがあることが証明できれば、受注できる可能性が高まります。まずは学習したことを活かして、Webサイトを作ってみましょう。
2. 他言語を習得しやすくなる
1つのプログラミング言語をマスターすれば、他言語も習得しやすくなります。学習のコツがつかめ、学習スピードを速めることが可能です。
扱えるプログラミング言語が増えると、仕事の幅が広がります。例えば、HTML・CSSに加えてJavaScriptも学習すると、動きのあるWebサイトが作れるようになります。
巻き取れる仕事が増えると、その分報酬が高まるので、Web制作で稼ぎたいなら複数の言語を学習しましょう。
プログラミング言語を使ったWebサイトの作り方
プログラミング言語を使ったWebサイトは、以下のような流れで作成します。
- テキストエディタを用意する
- HTMLファイルを作成する
- CSSファイルを作成する
- JavaScriptファイルを作成する
- サーバー・ドメインを用意する
- サーバーにファイルをアップロードする
テキストエディタとは、コードを記述するときに必要なソフトです。「Visual Studio Code」や「Atom」は無料で使える人気のテキストエディタなので、どれが良いのかわからないという方はぜひ使ってみてください。
Webサイトに必要なファイルが完成したら、サーバーにアップロードして公開します。サーバーは、レンタルサーバーを使うのが一般的です。
レンタルサーバーによってスペックや料金が異なるので、比較検討するようにしましょう。Webサイトは一度リリースしたら長期間公開することになるため、サーバーの契約期間も長くなります。
スペックが低かったりコスパが悪かったりすると損をしてしまうので、レンタルサーバーは慎重に選びましょう。
レンタルサーバーの選び方については「【初心者向け】レンタルサーバーの選び方とは?おすすめもご紹介」にて詳しく解説しています。おすすめのレンタルサーバーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Web制作のプログラミング言語の学習方法3選
ここでは、Web制作のプログラミング言語の学習方法を紹介します。
- 独学する
- プログラミングスクールに通う
- Web制作会社に就職する
向いているかどうかだけでなく学習にかかるコストも異なるので、どの方法が自分に合っていそうかイメージしながらお読みください。
1. 独学する
Web制作に興味があるなら、まずは独学するのがおすすめです。独学する場合は、以下の方法で学習できます。
- Webサイト
- 書籍
- YouTube
Webサイトは「Progate」や「ドットインストール」が有名です。初めてプログラミング言語を学習するなら、まずはProgateを利用してみてください。Progateならテキストエディタをインストールする必要がないので、初心者におすすめです。
より実践的なスキルを身につけたいなら、ドットインストールを利用しましょう。テキストエディタを使う必要がありますが、開発環境を整えるところから学べるので、普段からパソコンを使っているなら問題なく学習が始められます。
YouTubeでは、エンジニアがアップした動画を視聴可能です。ただし、プログラミング言語はアップデートが繰り返されるため、古い動画を見る場合は現在も使われている技術が紹介されているか判断する必要があります。
最初は判断が難しいため、現役エンジニアがアップしている動画の中でも、新しいものを試聴しましょう。
独学でWeb制作スキルを身につける方法は「【保存版】独学でWeb制作スキルを身につけるための5ステップ!勉強期間や稼ぐコツも紹介」にて詳しく解説しています。スキル習得にかかる期間や稼ぐコツも紹介しているので、ぜひご覧ください。
2. プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールに通えば、プロのサポートを受けながら学習できます。サポートしてもらえれば挫折しにくくなるので、1人で学習することに不安がある方はプログラミングスクールがおすすめです。
プログラミングスクールには、完全オンラインで学習できるタイプもあります。仕事が忙しい方は、オンラインで完結するプログラミングスクールを選ぶと、無理なく学習できるでしょう。
ただし、サポートしてもらえる期限が決まっている場合が多いため、計画的に学習を進める必要があります。プログラミングスクールに申し込む際は、事前に学習計画を立てておきましょう。
また、受講料は数十万円と決して安くはないので、本気でスキルを身につけたいという方に向いています。転職サポートがついているコースを用意しているスクールもあるため、エンジニアとして転職したい方は検討してみてください。
3. Web制作会社に就職する
Web制作を本業にしたいなら、就職するのが近道です。Web制作会社に入社すると、お金を稼ぎながらプログラミングが学習できます。エンジニアになりたいという方は、応募を検討してみましょう。
Web制作会社で勤務すれば、プログラミング言語だけでなくマーケティング戦略など幅広い知識が身につきます。ただし、Web制作会社は実務経験があるなど、実力がある方を即戦力として採用することが多いです。
未経験者の募集は少ない傾向にあるので、他の志望者と差をつけるために、独学である程度学習してから応募するのがおすすめです。
▼WordPressの始め方はこちら▼ 【超初心者向け】WordPressブログの始め方を簡単にわかりやすく解説