ブログやホームページを始める際に、サーバーが必要です。一般的にはレンタルサーバーを契約しますが、運営会社やプランが多いため迷ってしまうかもしれません。Webサイト運営をスムーズに行うためにも、適したレンタルサーバーを選ぶことが大切です。
当記事では、レンタルサーバーの種類から選び方のポイント、個人運用におすすめのレンタルサーバーについて詳しく解説します。ブログやホームページを始めるためにレンタルサーバー選びについて情報収集している方や、最適なレンタルサーバーを知りたい方にとって役立つ内容をまとめています。
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レンタルサーバーの種類
レンタルサーバーとは、運営会社が所有するサーバーの一部を借りて利用できるサーバーのことです。デバイスからのリクエストを受けたサーバーが応対し、ブログやホームページが正常に表示されます。サーバー自体を自分で所有することも可能ですが、専門知識や高額な費用が必要なため、一般的にレンタルサーバーを利用します。
レンタルサーバーは、主に下記の4種類に分けられます。
- 共用サーバー
- VPS(仮想専用サーバー)
- 専用サーバー
- クラウドサーバー
同じサーバーでも、種類によってスペックや料金が異なります。用途や条件に合わせて種類を選ぶために、それぞれの特徴を見ていきましょう。
1. 共用サーバー
共有サーバーは、1つのサーバーを複数のユーザーで共有するタイプで、多くのレンタルサーバーの形態です。複数のユーザーで料金を分担するため、比較的安く利用できます。低コストでサーバーを利用したい方に適しています。
個人ブログや小規模の企業・店舗ホームページなどは、共用サーバーがおすすめです。また、アクセスが多少多いECサイトも、スペックの高いプランであれば共有サーバーでも安定的に運営できるでしょう。
難しい知識不要で始められ、料金も安いため初心者にも向いています。また、初期・基本設定が決まっているため、運用中のメンテナンスも不要です。
共有サーバーは、複数のユーザーでシェアするため、アクセスが集中するサイトがあると自サイトでエラーなどの影響が出る可能性があります。なお、OSカスタマイズやソフトインストールなどの高度な設定には対応していません。
2. VPS(仮想専用サーバー)
VPS(仮想専用サーバー)は、Virtual Private Serverの略で、仮想的な専用サーバーという意味です。共用サーバーと、後ほど紹介する専用サーバーの特徴を合わせもっています。共用サーバー同様に1つのサーバーを複数のユーザーで利用しますが、ユーザーごとの専用サーバーに近い使用感です。
アクセスの多いユーザーがいる場合でも、影響されずに安定的な運営がしやすいでしょう。
共有サーバーのスペックでは物足りない場合や、サーバー知識があり、カスタマイズができる方にはVPSがおすすめです。
3. 専用サーバー
専用サーバーは、1台のサーバーを自分専用として利用できるタイプで、共用サーバーの逆の特徴をもっています。費用が比較的高いため、予算を確保しやすい大規模なECサイトや大規模企業のホームページ向けです。
シェアするユーザーがいないため、影響を受ける心配は無用です。また、自由度と拡張性が高く、大幅なカスタマイズも行いやすいでしょう。
サーバーを独占できる分、料金は比較的高額です。共用サーバーは月額数百円から利用できますが、専用サーバーだと安くても数万円以上のプランが多いでしょう。サーバー会社に運用を一任できるマネージド専用サーバーもありますが、基本的には自分で運用・管理を行います。
4. クラウドサーバー
クラウドサーバーは、物理的なサーバーをクラウド上で利用する、いわば仮想サーバーのことです。ネットワーク上にあるサーバーにどこからでもアクセスできます。拡張性が高く、細かな仕様の変更も可能です。
スピーディな導入とカスタマイズ性の高さが魅力です。
多くのクラウドサーバーでは、使用データ量によって変動する従量課金制を採用しています。データ通信量によっては、固定料金制よりも料金が高くなるでしょう。また、設定や運用管理は自分で行う必要があり、専門技術を要します。
レンタルサーバーの選び方
ここからは、レンタルサーバーの種類ごとの特徴を踏まえた上で、実際にレンタルサーバーを選ぶ際にチェックしたいポイントを解説します。レンタルサーバーは運営会社や料金プランが豊富です。主に6つの項目に注目して比較すると、最適なレンタルサーバーが見つかるでしょう。
1. 利用実績で選ぶ
レンタルサーバーを比較検討していく中で、利用実績をチェックしましょう。利用実績のあるレンタルサーバーは運用サイト数が多い分、多くの人に選ばれており、信頼性が高いといえます。
件数が多い分、経験から生み出されたノウハウが蓄積され、よりよいサービスへと修正や改善が進みます。結果、利用者は無駄のない高品質なサービスが受けられるでしょう。長期的なWebサイト運営において、信頼性と満足度の高いサービスを選ぶために、利用実績は1つの判断基準として有効です。
次の項目を見てみましょう。
- 運営歴
- 契約者数
- 運営サイト数
上記項目が多いほど、利用者が機能や特徴、料金などに満足していると判断できます。
2. サイトの規模で選ぶ
サイトの規模に合ったレンタルサーバーを選ぶことも重要です。小規模の個人ブログと法人利用のECサイトとでは、サイトの規模、つまり必要なサーバー容量が異なります。また、容量によって料金が変わるため、どの程度の規模のサイトを運営するのか明確にして、適したレンタルサーバーの種類を決定しましょう。
個人用のブログの場合は、容量は10GB前後でも十分とされるため、共用サーバーがおすすめです。一方、コーポレートサイトや規模の大きいECサイトでは、ある程度の負荷にも耐えられるよう専用サーバーが好ましいでしょう。
必要な容量の判断が難しい場合は、共用サーバーよりも安定性と柔軟性があり、専用サーバーより低料金で使えるVPSサービスも検討してみてください。
3. 費用やコスパの良さで選ぶ
レンタルサーバーを契約する上で、最も気になるポイントの1つは費用やコスパの良さです。中には、料金が無料のレンタルサーバーもありますが、基本的にはコストが高いほどスペックや機能性もアップします。必要な機能やサーバー容量をチェックすると、サイト運用に適したプランを絞りやすいでしょう。
一般的には、レンタルサーバーは契約時の初期費用と、月々の利用料としての月額費用または年単位の年額支払い、という2つの料金で構成されています。使い続ける限りランニングコストがかかるため、実際の支払いがいくらなのか確認し、負担にならない料金プランを選びましょう。
4. スペックで選ぶ
レンタルサーバーでは、プランごとに異なるスペックが設定されています。スペックには、さまざまな項目が含まれますが、サーバー選びで注目したいのは下記のとおりです。
- CPU:処理速度を決定する、数値が大きいほどスペックは高い
- メモリ:CPUが処理を実行するスペース、数字が大きいほどスペックは高い
- ストレージ(ディスク構成):データ保存場所、SSDの方が高速、HDDの方が安価
- 転送量:Webページを表示するデータ量の上限、数字が大きいほどスペックが高い
表示速度はユーザーの離脱率に直結するため、レンタルサーバーの選び方の指標の1つです。一般的に、CPUやメモリ、転送量が高いほど表示速度も速いとされますが、回線速度も影響します。回線速度は公表されていないレンタルサーバーもあるので、口コミなども参考にすると良いでしょう。
5. 機能性で選ぶ
レンタルサーバーでは、さまざまな機能が付帯します。多くのレンタルサーバーで利用できる代表的な機能として、下記が挙げられます。
- バックアップ機能:自動または手動、定期
- マルチドメイン:設定できる独自ドメイン数
- 無料SSL:データ暗号化対応、証明書の発行
- WordPress関連:簡単インストール、設定変更
中でも、データの消失や破損のリスクを回避するためにバックアップ機能は重要です。また、同一サーバー内で設定できる独自ドメインの数は、複数のWebサイトを運営・管理する場合はチェックしておきましょう。
無料SSL対応のWebサイトには、データ暗号化の証明書があり、サイトの信頼性をアピールできます。複数のWebサイトを作る場合、サイト別にSSL証明書が必要です。
6. サポート体制で選ぶ
レンタルサーバー会社のサポート体制も重要です。サポート体制が十分でないと、トラブルの対処が遅れ、Webサイトの信頼性やアクセス低下にもつながりかねません。専門知識や技術が少ない初心者や個人での利用では、サポート体制の整った運営会社を選ぶことが大切です。
一般的なレンタルサーバー会社のサポート体制には、次のような種類があります。
- メール問い合わせ
- 電話
- オンラインチャット
サポートの対応時間や曜日もチェックしましょう。24時間トラブルサポートなら、必要なタイミングにサポートを受けられて安心です。
【徹底比較】個人の運用におすすめのレンタルサーバー3選
ここからは、個人の運用におすすめのレンタルサーバー3社を紹介します。料金プランやスペック、機能性を比較して、予定しているWebサイトの規模や用途に合ったものを選びましょう。各社の利用実績やサポート体制など、サーバー選びに役立つ情報もまとめました。個人利用に適したレンタルサーバーを知りたい方はご活用ください。
1. カラフルボックス
カラフルボックスは、コスパの高さが魅力のレンタルサーバーです。全プランで最新SSDとLiteSpeedを採用しており、高速表示に対応しています。
東日本と西日本で別々にバックアップする地域別自動バックアップにより、災害によるサーバーダウンなどリスク対策も徹底しています。次世代セキュリティ「Imunify360」導入で、セキュリティ対策も万全です。
個人利用に最適なBOX2プランは月額1,000円前後で利用でき、プランの変更も簡単なので、柔軟なWebサイト運営が実現します。30日間無料で利用できるトライアルで、使い勝手を試してみましょう。
利用実績(※1) | レンタルサーバー表示速度満足度:第1位 レンタルサーバーコストパフォーマンス満足度:第1位 副業に使いたいレンタルサーバー:第1位 |
費用 (BOX2プラン) |
初期費用:無料(3ヶ月以上の契約の場合) 月額費用:初回484円~ |
スペック (BOX2プラン) |
CPU:4 メモリ:6GB ストレージ:700GB 転送量:18TB/月 |
機能 (BOX2プラン) |
マルチドメイン・サブドメイン無制限 かんたん操作のコントロールパネルcPanel 無料SSL(COMODO社)標準対応 ファイルマネージャ 東日本・西日本の地域別自動バックアップ 14日間自動バックアップ 最速WordPress立ち上げ「快速セットアップ」 |
サポート体制 | チャット:平日9:30~17:30 メール(お問い合わせフォーム):24時間 電話:平日9:30~17:30 LINE:平日9:30~17:30 |
(2022年4月時点)
※料金は税込み表記です
※1:2022年2月取得
2. エックスサーバー
エックスサーバーは、豊富な運用実績をもつレンタルサーバーです。高速性と機能性を兼ね備えた高性能サーバーにより、安定したWebサイト運用を低コストで始められます。メールサポートは24時間365日受け付けており、初心者も安心です。無料SSLにより、個人情報の登録が多いECサイトの利用にも適しています。個人向けのスタンダードプランは、容量が500GBと膨大なので、画像や動画を掲載する個人サイトも無理なく運用できるでしょう。
利用実績 | 運用年数:18年以上 運用サイト数:約200万件(※3) 国内シェアNo.1(※1) サーバー速度No.1(※2) |
費用 (スタンダード) |
初期費用:3,300円 月額費用:990円(36ヶ月契約) |
スペック (スタンダード) |
CPU:128コア メモリ:1TB ストレージ:500GB 転送量:無制限 |
機能 | 独自ドメイン永久無料 マルチドメイン・サブドメイン無制限 簡単インストール Webサイト高速化 自動バックアップ 設定代行サービス WordPress簡単インストール など |
サポート体制 | メール:24時間 電話:平日10:00~18:00 |
(2022年4月時点)
※料金は税込み表記です
※1:2021年10月時点、hostadvice.com 調べ
※2:2021年10月4日、自社調べ
※3:2021年12月現在
3. さくらインターネット
さくらのレンタルサーバのレンタルサーバーは、安い料金が魅力の老舗のレンタルサーバーです。1996年からの利用実績は累計48万件以上と豊富で、高い知名度を誇ります。Webサイトを高速表示するコンテンツブースト機能などにより、安定的なサイト運用が可能です。
レンタルサーバー利用者は、余った容量をオンラインストレージに回せる機能「さくらぽけっと」も使えます。容量を有効活用できる点は、多彩なサービスを手掛けるさくらインターネットならではのメリットです。
利用実績 | 利用件数48万件突破 |
費用 (ライト) |
初期費用:1,048円 料金:1,571円/年(月額費用:131円/月) |
スペック (ライト) |
CPU:4コア メモリ:18GB ストレージ:100GB 転送量:200GB/日 |
機能 (ライト) |
マルチドメイン:20個まで サブドメイン:無制限 バックアップ&ステージング 無料SSL コンテンツブースト など |
サポート体制 | 電話(コールバックサポートのみ):予約受付24時間 メール・チャット:24時間 |
(2022年4月時点)
※料金は税込み表記です
各社のレンタルサーバーの特徴やメリットを把握して選んでみよう!
レンタルサーバーには4つの種類があり、運用会社の実績や特徴もさまざまです。Webサイトの規模や用途に合った最適なプランを選ぶためには、費用やコスパの良さだけでなく、スペックや付帯する機能、サポート体制などを総合的に比較しましょう。
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