「ブログの記事は何文字が適正なの?」
「長文のほうがSEOに有利って本当?」
「もっと記事の文字数を増やしたいんだけどどうすればいい?」
ブロガーたちの間では「とりあえず2000文字は書こう!」「5000文字くらいは必要」などなど、ブログ記事の文字数に関するさまざまな意見が飛び交っています。
でも、しかし、結論から言うと全ての記事に通用する適正な文字数なんて存在しません。ただし、敢えて言うなら私はSEOを意識した記事を書くときは「最低でも3000文字、平均すると5000文字」は執筆しています。
本記事では、その理由をGoogle社員の発言などから解き明かしていきます。
- 上位表示されるブログと文字数の関係
- コンテンツを充実させるための5つの方法
- 文字数を数えるためのツール3選
を詳しく解説します。特に、コンテンツをもっと充実させるための具体的なアクションプランを提示するので「文字数がなかなか増えない」とお悩みの方も必見ですよ!
ぜひ、本記事を参考に、ブログの上位表示を目指してみましょう!
【結論】キーワードによって必要な文字数は変わる
結論として、ブログの上位表示と文字数には関係がありません!
なぜそう言えるかというと、Googleのスポークスマンであるジョン・ミュラー氏が、TwitterとYouTubeにおいて「文字数の多さで記事を評価するようなアルゴリズムは存在しない」という趣旨の発言をしているからです。
I agree with you & Mihai :). Word count is not indicative of quality. Some pages have a lot of words that say nothing. Some pages have very few words that are very important & relevant to queries. You know your content best (hopefully) and can decide whether it needs the details.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) July 24, 2018
また、Googleサーチコンソールのヘルプページでも同様の回答が見られます。
Googleは記事の文字数で検索の上位下位を判別しているわけではないようです。たしかに、文字数で判断していたら140文字しか投稿できないTwitterが上位表示されることはないですよね。
それでは、何を基準にしてブログ記事を書けばいいのでしょうか?
以下で詳しく説明していきます。
1. Googleは「読者目線に立った記事」を上位表示する
GoogleはSEO上級者向けに、ガイドラインを公開しています。
簡単にまとめると、
- 記事は読者目線で執筆するべき
- 読者をだまさない
- 検索エンジンをだまさない
- コピペNG、オリジナルコンテンツを作成する
ということです。
この基本方針に則って記事を作成すれば、たとえ文字数が少なくても上位表示される可能性が高まります。
2. 文字数が少なくても読者のニーズを満たせる場合がある
たとえば、以下のような情報をまとめた記事は、文字数が少なくても上位表示されることがあります。
- 天気予報など最新の情報
- 作業の手順をまとめた記事
- 店舗の定休日や営業時間
読者はそのページにアクセスすれば、すぐに必要な情報が得られます。逆に文字数が多すぎるとニーズを満たせないので、特集するコンテンツによって、適切な文字数は異なると覚えておきましょう。
【現実】上位表示されているブログは長文が多い
前章では、文字数が少なくても、Googleで上位表示される可能性があると解説しました。しかし、実際のところ、上位表示されているWebページは長文で書かれているのも事実です。
Googleは「長文SEOは行っていないとしつつも、実際は長文を評価している」これは一見すると、矛盾を感じるような内容ですが、理由があります。以下に3つの理由を取り上げていきます。
1. 多くの読者のニーズに応えているため
有益な情報をたくさん含めて、読者のニーズを追い求めた結果、自然と文字数が多くなっている事例です。
「ブログ」「副業」など1語で構成されるBIGキーワードを狙うとき、長文になりやすいでしょう。なぜなら、必要な情報を網羅するには、広範囲にわたる知識を詰め込まなければいけないからです。
ここで重要なのは、目的はあくまで読者のニーズを満たすことであり、そのための手段として記事内容を充実させたという流れです。文字数から先に決めてしまうと「手段が目的化」してしまい、良質な記事にはつながりづらいでしょう。
2. 関連するキーワードが多く含まれているため
きちんとキーワードを説明すると、よく一緒に使われる関連キーワードが必ず現れます。たとえば「会社」ならば、従業員・上司・残業・経費・営業・給料・社長などです。
関連キーワードはSEOの観点から見ても重要な項目です。文字数を増やした結果、検索キーワードに関連する単語が多く含まれ、Googleが「この記事はよく説明できている」と評価した可能性があります。
また、さまざまなキーワードでの検索にヒットするようになり、アクセスが集まったという見方もできるかも知れません。
3.専門性が高まっているため
読者が深い知識を求めている場合があります。専門性の高い内容を説明すると、文字数は自然と増えてしまうでしょう。
たとえば、弁護士を通じて行う法的な手続きを説明するには、法律や判例を提示しなければならないので、文章は長くなりがちです。文字数が増える要因には、情報の網羅性と専門性があることを覚えておきましょう。
コンテンツを充実させるための5つの方法
本記事のここまでをまとめると、
- 文字数とSEOは直接的に関係しない
- 読者が満足した記事が上位表示される
- 多様なニーズに応えた記事は、結果的に文字数が多くなる傾向にある
以上を踏まえて、読者目線に立った記事を執筆していきましょう!
でも、実際に記事を書くとなると「読者のニーズを満たせているのかな」「記事の文字数が妥当なのかわからない」「もう少し文字数を増やしたい」という悩みもあるはず。
本章では、コンテンツを充実させるための方法を5つ紹介していきます。ぜひ試してみてください!
1. 読者を具体的にイメージする
読者のニーズを本当に満たせているか知りたければ、読者を具体的にイメージすることが大切です。
たとえば、身近な友人を想像してみましょう。あなたが書いた記事の内容を説明したら、納得してくれそうでしょうか?どんなことを疑問に思うか、詳細に考えてみてください。
身近な友人以外だと、過去の自分に教えるシチュエーションを想像するのもおすすめです。良い記事を書くためには相手の顔がみえていることを意識しましょう。
2. 記事のテーマを絞る
文字数を増やそうと、漠然としたテーマで記事を書くのはNGです。だらだらとした長い説明は、読者を満足させられないので、SEOに不利な影響をもたらします。
結果として「誰にも刺さらない記事=誰にも読まれない記事」になってしまうのです。
したがって、記事のテーマはある程度絞るのがおすすめです。具体的には、旅行ブログなら「ハワイ」「ハワイ 観光」よりも「ハワイ 観光 服装」「ハワイ 観光 何月」で書いてみましょう。ニーズが絞れるので、読者も満足できる良い記事になる可能性が高まります。
記事テーマの探し方については「プロが教えるブログのネタ探しの方法6選」で解説しているので、その方法で洗い出したネタからさらに絞り込んでみると良いでしょう。
3. 本文は読みやすい表現を心がける
読者の読みやすさが最優先です。たとえば、なかなか結論を言わない文章構成は読者に嫌われます。遠回しな表現を避け、主張を簡潔に述べるよう心がけましょう。
また、誤字脱字や文法の誤りがあると、読者は気をとられてしまい、本文の内容に集中できなくなってしまいます。1つの文が無駄に長かったり、同じ語尾が続いたりすると、テンポ良く読み進められません。
最低限の文章スキルを身につけて、読者がスムーズに読み進められるように工夫しましょう!
4. オリジナルの文章で書く
「もうニーズとかよくわからないから、Googleから評価されている記事をパクっちゃえばいいじゃん」というのは最悪です。コピーコンテンツは、Googleから低評価されてしまいます。結果として、検索順位は急激に下がる可能性まであります。
あくまで、上位表示されている記事は参考程度にとどめておきましょう。同じ内容を取り上げる際にも、あなた自身の文章で書くことを意識するべきです。
5. リサーチを増やして情報量を詰め込む
同じ話を繰り返したり、ありきたりの情報ばかりだったりすると、読者は飽きてしまいます。できるだけ読者の知らない情報を詰め込んで、タメになる記事を書くことを意識しましょう。
具体的には、以下のような方法がおすすめです。
- Googleスカラーで最新の論文を探す
- リサリサで企業や官公庁のアンケート調査結果を探す
- 図書館で参考文献を探す
- SNSの書き込みを引用する
- 実際に取材に行き、ナマの声を聞く
とにかく手間をかけて、信頼性の高い情報を集めましょう。
文字数をカウントする便利ツール
文字数は、読者のニーズを満たせれば何文字でもOKです。適切な方法でコンテンツを充実させれば、SEOにも良い影響があります。
本章では「そうは言っても文字数が気になる!」「今どのくらい書いてるのか文字数で確認したい」「Webライターで文字数が制限されている」と、どうしても記事の文字数が知りたい人のために文字数をカウントする便利ツールを3つ紹介していきます。特別な設定は必要ないので、ぜひ取り入れてみてください!
1. Word
マイクロソフトオフィスに搭載されているWordには、デフォルトで文字数カウント機能があります。上部のツールバーから「校閲」タブにある「文字カウント」をクリックすると、文章に含まれる文字の統計情報が表示されます。文字をドラッグした後「文字カウント」をクリックすれば、選択範囲内の文字数も数えられます。
また、文章の執筆画面の下部にも簡易的に文字数が表示されています。選択範囲の文字数にも対応しているので、活用してみましょう。
2. Googleドキュメント
Googleドキュメントを使用するときも、文字数をカウントできます。画面上部メニュー「ツール」タブから「文字カウント」をクリックしましょう。ショートカットキーは「Command(Ctrl)+Shift+C」です。
上記の手順で文字カウントの統計情報を表示したら「入力中に文字数を表示」にチェックしてみましょう。すると、執筆画面の左下に文字数が表示されるようになります。Wordと同じように、選択範囲の文字数にも対応しているので、かなり使い勝手が良いです。
3. 文字カウントツール「なんもじ」
文字カウントツールなんもじは、文字カウント機能が搭載されていない文書作成ツールを使っている場合におすすめです。Webサイト内の入力枠に書いた文章をコピペすると、現在の文字数を表示してくれます。もちろん無料ですし、文字数が表示されるまでに時間がかからないので、気軽に利用できます。
ぜひ、本記事を参考にして、読者目線でコンテンツを充実させてみてください!
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