「よくWebライターはブログもやるべきって聞くけど本当?」
「収益源を分散したい!」
「安定して案件を獲得できる方法が知りたい!」
こんな悩みをマルッと解決するために、Webライター歴9年でブログでも収益化している佐藤誠一さん(@seiichi_satoweb)に直撃取材。
- Webライターがブログを始めるメリット・デメリット
- Webライターにおすすめのブログジャンル
- 案件を獲得する方法
包み隠さず全て教えていただきました!なかなか案件が受注できなくて悩んでいる方はぜひ最後までお読みください!
目次
Webライターを始めたきっかけ
沖ケイタ:そもそもライターを始めたきっかけはなんですか?
佐藤:元々は保険の営業マンをやっていたんですが、仕事がキツくて新しいジャンルに行ってみたいと思っていました。当時の2014年はもうインターネットの時代で「ライターなら自分でもできるだろう」と思ったのがきっかけです。
沖ケイタ:そのときに、ほかにも検討した職種はありましたか?
佐藤:企業・個人の資金繰りや社会保険からお金を下ろすコンサルティングなども同時にやっていたんですが、その中でもライターが一番伸びたので続けました。
Webライターがブログを始めたきっかけ・最初のジャンル
沖ケイタ:Webライターからスタートして、ブログに注力するようになったのはいつですか?また、どんなきっかけで始めたんですか?
佐藤:収益化を目指して本気で取り組み始めたのは2019年ですね。ありきたりな理由になりますが、ブロガーの「マナブさん」に魅了されて始めました。
沖ケイタ:そのときは、Webライターとの掛け合わせでブログでも収益をあげようと思って始めたんですか?
佐藤:Webライターとしてはもう全然生活はできていたんですが、労働集約型なので「いつまでできるのか」という不安があったんです。資産型の収入を得たいと思い「ブログはライターとやることがほとんど一緒」だから、これならできると思って挑戦しました。
沖ケイタ:最初はどんなブログを始めたんですか?
佐藤:最初は雑記ブログですね。どれが当たるかわからなかったので、1日1記事みたいな感じでひたすら書きまくっていました。
沖ケイタ:僕も最初は雑記ブログなんで、めっちゃ気持ちわかります!ちなみに、どんなジャンルの記事を書いていましたか?
佐藤:メインは転職系で、そのブログは今でも収益を生んでいます。他にも色々とアフィリエイトの商品に手を出したんですが、結局は転職に特化しました。営業マン向けの転職のブログを始めて「営業 〇〇」といったキーワードを取りにいった感じです。
沖ケイタ:めちゃめちゃ良いですね!やはり「転職したい営業マン向け」みたいな特化型が伸びますよね。
沖ケイタ
Webライターがブログを始めるメリット3選
沖ケイタ:佐藤さんから思う「Webライターがブログを始めるメリット」があれば、何個か教えていただければと思います。
佐藤:メリットは3つあると思っています。
1. 企業からライター案件を受注しやすくなる
佐藤:ブログを企業さんに見せることで「こんな記事ができます」って理解してもらいやすくなります。実際に、私はその方法で案件を受注していました。ブログはもうマストツールというか「絶対ないと無理」っていうレベルです。
沖ケイタ:ブログをポートフォリオのように使って営業していたんですか?
佐藤:実はライターを始めた2014年からブログを作っていて、収益化を意識し始めるまでは完全に案件獲得用でした。2019年から「ブログでも稼ごうと思ってスイッチ入れた」みたいな感覚です。
沖ケイタ:ブログがあるのとないのでは、相手の反応も全然違いますよね。
佐藤:そうですね、お仕事をもらおうとしたときに「見せるものがないと無理」と思ったのでブログを始めました。
発注者に見せる営業ツールであり、Webライターの場合は「自分がこれまで執筆した記事をまとめた作品集」を指す。
2. ライターで身につけたスキルを横展開できる
佐藤:Webライターで身につけたスキルをそのまま横展開するとブログでも収益化しやすいというのがメリットです。親和性が高いというか、例えば「新しくプログラミングの言語を覚えよう」といったことをしなくて良いのがポイントだと思ってます。
沖ケイタ:僕もめっちゃわかるんで、逆に質問が出てこないですね(笑)横展開も確かにしやすいと思うんですけど、ブログをやることでWebライターの方もスキルアップに繋がったみたいな話ってありますか?
佐藤:おっしゃる通りで「Webライターで身につけたスキルを活かすとブログで稼げる」「ブログで収益が出ると今度それを企業に見せてさらに稼げる」といった両方の連鎖がずっと止まらないイメージです。
沖ケイタ:ブログをガチでやり始めると、Webライターだけやっていたときよりスキルが伸びた実感はありますか?
佐藤:すごくありますね。特に企業さんなら信用で売れてしまうので、メディアで突っ込んだセールスライティングをやってないんです。一方個人のブログでは、ちゃんとセールスライティングしないと売れないという経験をしています。お客様に「こういう風に書くともっと売れますよ」って提案して商品が売れると、より信用されるんですよ。
沖ケイタ:シンプルにスキルアップになりますよね。
3. ほかのビジネスに挑戦する時間が作れる
佐藤:ブログをやっていると、他のビジネスに挑戦する時間ができるっていうのが猛烈にメリットだと思ってます。即金性が高いことがWebライターの良いところはところですが、やはり労働集約型であるのが気になる点です。それこそ、病気とか怪我したら収入が下がるリスクがあります。
そこで、ブログから収益が入ってくるようにできれば、半不労所得のような状態ができます。時間に余裕ができるので、Webライターとブログ両方から稼ぎつつ、3つ目のジャンルに挑戦しやすくなるのが一番のメリットです。
沖ケイタ:やはり「Webライターだけだと仕事に追われちゃって」みたいなことになりますもんね。
佐藤:そうですね。Webライターでの収入が上がってきて、ひたすら時間がなくなっていくってのが悩みでした。それを何とかしたかったのも、ブログを始めたきっかけなんです。
Webライターのブログの始めた方については「Webライター初心者がブログを活用して月収100万を達成する9ステップ」で詳しく解説しているので、チェックしましょう!
Webライターがブログを始めるデメリット【時間の投資が必要】
沖ケイタ:逆にデメリットみたいのがあれば、教えていただければと思います。
佐藤:やはり、最初に時間の投資が必要なことがデメリットかなと思っています。Webライターと違って書けば稼げる仕事じゃないので、それまで耐えれるかというのが1つです。
沖ケイタ:この辺って、佐藤さんはどう耐えてきましたか?ライターのほうが同じことをやってすぐお金が稼げる分、ブログを挫折してる人が多い印象です。
佐藤:おすすめして良いのかわからないですが、Webライターの収入をドーンと下げてブログにコミットした感じですね。「ブログで成果出せないとやばいぞ」みたいな状況を作りました。
沖ケイタ:なるほど、排水の陣ですね。
佐藤:それぐらいコミットしないと、収益化までは難しいのかなと思いました。ブログの厳しい面というか、ある程度コミットしないと「そんな甘くないな」っていうのも感じたので。
沖ケイタ:確かにそうですね。逆に言うとWebライターのメリットは、調整ができることですよね。「ブログだめだったからライターの稼働増やさなきゃ」って言って、ちゃんとスキルがあればまた増やすこともできますしね。
佐藤:これ言うと怒られるかもしれないですけど、Webライターは本当「最後の生命線」ですね。「いざとなったらWebライターに戻れる」っていうのが、大事なことかなと思ってます。
沖ケイタ
ブログの始め方
沖ケイタ:これからブログを始めたいけど「最初はどんなブログを書けば良いのかな」って疑問に思っているWebライターは多いです。そこで、佐藤さんの考えをお聞かせいただければと思います。
1. 案件獲得と収益化を両立できるブログ
佐藤:理想は「Webライターの案件獲得とブログの収益化を兼ねられる」ことです。お客様に見せられて案件獲得できて、なおかつアフィリエイトでも稼げるブログが理想的だと思います。例えば、まだまだライターとしての需要があるGoogleのSEO狙いができるブログが良いです。できれば、YMYLとかはちょっと避けた方が良いかと思います。
沖ケイタ:そうですよね。例えば金融特化ライターだったら金融ジャンルで書けて、さらに収益も上がれば一番良いけど「ちょっと難易度高いよ」っていう感じですよね。
佐藤:金融はものすごく良いなって個人的にも思っていまして、結構初期の頃にやったことがあるジャンルでした。SEOっていう観点のみではちょっと難しいですが、企業さんとかに金融系のブログを見せるという手段はあるので、全然良いんじゃないかなと思っています。
沖ケイタ:それと、佐藤さんが以前にやられていた「営業に特化した転職ブログ」ですよね。ジャンルとしては「営業×転職」なのでSEOでも取れるけど、そのまま転職サイトなどのメディア向けのポートフォリオになりますよね。
佐藤:そうですね、ジャンルが合致するのでウケは良かったですね。
- SEO=「検索エンジン最適化」を意味し、特定のWebメディアをGoogle検索で上位表示させる施策。
- YMYL=直訳すると「あなたのお金、あなたの生活」であり、人生に影響を与えるジャンルでGoogleの求める品質が厳しく難易度が高い。
2. Webライターの案件獲得と収益化を両立できない場合はブログを分ける
沖ケイタ:今度はちょっと現実路線で考えるとどうですか?
佐藤:結構「ライターの案件獲得する用」と「ブログで稼ぐ用」っていうのは現実的に結構別れることもあるかなと思っています。人によって結局得意なジャンルも違うし、個人の経験とかもSEOで見られるようになってきましたよね。必ずしも1個のブログで全部を兼ねられない方は、シンプルに2つにすれば良いと思ってます。
沖ケイタ:僕はあんまり2つ用意するっていう発想がなかったんで、確かにそれはめっちゃ良いと思います。例えば「企業見せる用のブログ」なら100記事も入れる必要ないですよね。
佐藤:僕は過去一番少ないので、12記事ぐらいで案件獲得できました。見せる用の方は全部読む人はいないので、何記事か入ってたらもう良いんじゃないかと思っています。
沖ケイタ:10記事くらい入ってたら、ポートフォリオとしてはかなり充実していますよね。
佐藤:そうですね。別に3記事ぐらいでも内容が良ければ、興味持つ担当者さんとかもいるのかなとは思います。「こういう記事をうちでも書いてください」っていうオーダーがよくあったので、ブログがあると案件獲得しやすいですね。
沖ケイタ:収益用と案件獲得用で分けていくのは、現実的な戦略としては「あり」だなって僕も思いました!
沖ケイタ
執筆作業の割合は50:50
沖ケイタ:Webライターとブログの執筆を両立させることが、難しい方は多いと思います。佐藤さんは一旦Webライターの収入を下げてブログにコミットしたってお聞きしましたが、何対何ぐらいの割合でやっていましたか?
佐藤:僕は50:50でやっていました。午前中に自分のブログを書いて、午後からWebライター業みたいな感じです。
沖ケイタ:確かに、それだったらなんとか続きそうですね。今ある既存の業務にさらにブログ追加するって、例え時間が余ったとしてもちょっとしんどいですよね。
佐藤:例えばWebライター業務を朝から始めて夜の8時に終わっても、そこからブログを書くのはキツい人もいるでしょう。全員ができることではない気がします。
沖ケイタ:自分のブログを書いてるときと、Webライターとしてクライアントさんの記事を書いているときって気持ちが変わったりしますか?
佐藤:はい、ブログは自由だったので楽しいですね(笑)怒られそうな感じがしますが、でもそれが本音ですね。
沖ケイタ:ブログの方がフリースタイルというか、レギュレーションもないですもんね。
佐藤:全ては自己責任にはなるとはいえ、やっぱり表現の楽しさはすごくありますね。
沖ケイタ:これは言える範囲で大丈夫なんですけど、今のWebライターとブログの収益のアベレージはどれぐらいでしたか?もしよろしければ、金額もお伺いしたいです。
佐藤:収益の割合は50:50で、金額はそれぞれ月20〜30万ぐらいです。
沖ケイタ:ブログの収益は安定しているんですか?すごいですね!
佐藤:あんまり自分がWebライターとかっていう枠に収まりたいタイプじゃないので、とりあえず生活ができれば1つの目標としては達成という形です。なので、今は結構時間が余ってるんですよね。ブログはメンテナンスぐらいで何とかなってるし、Webライターの業務は月の4分の1ぐらいしか今はやってないので、別のことに時間を投資しています。
ライターが執筆するときのルールであり、記事の品質を維持するために「想定読者」や「文章表現のルール」などが定められている。
稼働しているブログのジャンル
沖ケイタ:今メインで稼働しているのは、どういうジャンルのブログになりますか?
佐藤:古くからやっている転職系に加えて、Webライターさん向けのブログをやっています。Webライターでどうやって稼ぐかみたいな、ノウハウを発信してるブログですね。
沖ケイタ:Webライターさん向けのブログって、マネタイズ方法はアフィリエイトなのかそれともアドセンスですか?
佐藤:アフィリエイトですね。Webライターを始めるにあたって必要なツールがあるので、一応アフィリエイトリンクは設置しています。そこから、ポツポツと売れていくようなイメージです。
沖ケイタ:言われてみれば、Webライターさんはこんなにいるのに、あんまりやってる人は少ないですよね。確かに、いろいろ紹介できるツールはありますね。
佐藤:どうしても必要になるものがあるから、無理やり売り込もうという書き方は一切しないです。「これが必要なので」っていう感じで設置してるだけですね。
- アフィリエイト広告=成果報酬型(読者が商品を購入すると報酬が得られる)
- Googleアドセンス=クリック報酬型(読者が広告をクリックすると収益が得られる)
WebライターがYouTubeを始めるメリット【案件の依頼が入る】
沖ケイタ:佐藤さんはブログに加えて、YouTubeも運営されていますよね。WebライターがYouTubeを始めるメリットがあれば、教えていただきたいです!
佐藤:一番のメリットは、クラウドソーシングにはないような案件が直接YouTube経由で入ってくることですね。
沖ケイタ:YouTubeから案件獲得できるイメージがなかったんですが、顔が見えているから依頼しやすいんですね。
佐藤:確かにそうですね。今自分で気づきましたけど、人柄が伝わるとか「どんな声してるんだろう」とか、そういう細かいところまで印象に残るのだと思います。
一方で、YouTubeは教育ができるコンテンツです。ちょっと言い方が失礼かもしれませんが、お客様が教育された状態で依頼してくるのが一番大きいメリットだと思います。
沖ケイタ:もう、佐藤さんという人物を知った上で、お仕事を頼むわけですからね。
佐藤:もう1つメリットがあるとすれば、今はまだYouTubeをやっているライターさんが少ないので、先行者利益が取れる点です。競争率はYouTubeのほうが圧倒的に低いので、今はチャンスだと思っています。
沖ケイタ:確かに、今始めれば案件獲得に繋がりますよね。これからWebライターがYouTubeを始めるなら、どんなコンセプトが良いですか?
佐藤:僕はシンプルにライティングのノウハウを発信するのが良いと思います。マーケティングの社員さんが「記事書いといて」みたいな指示を受けることが多分あって、YouTubeで調べるって状況があると思うんですよね。
ライティングを学んでいくうちに「頼んだほうが早くない?」みたいな状況になるイメージです。
沖ケイタ:なるほど、そういう人にヒットする感じなんですね。こんな話ができるのは多分日本で佐藤さんだけだと思うので、めちゃめちゃ勉強になりました!
Webライターに向けたメッセージ
沖ケイタ:「これからWebライターを始めたい人」とか「今頑張ってるけどちょっとくすぶってる人」とか、いろんな人がいると思います。そういう人たちに一言アドバイスというか、何かメッセージがあればお願いいたします!
佐藤:やっぱり「自分のコンテンツを持ちましょう」っていうのが、僕からのメッセージです。ブログにしてもYouTubeにしても例えばSNSにしても、自分のコンテンツを持ってることが、ライター案件獲得では一番の武器になります。
やっぱり「サンプルを見たい」っていうのが発注者側の本音です。その時にコンテンツ持ってると全然違いますので、忙しいと思うんですけど少しずつ作っていくのが良いと思います。
沖ケイタ:佐藤さん、本日はありがとうございました!
A:Web系で新しい仕事を探していて「ライターだったらできそう!」と思ったから。
Q:ブログに注力し始めたのはいつ?
A:収益化を目指して取り組んだのは2019年。労働集約型のライターだけでは不安になり、資産型のブログにも力を入れることに。
Q:最初はどんなブログを始めた?
A:最初は雑記ブログから始めて、徐々に自身の営業経験を活かした営業特化型の転職ブログで収益化に成功した。
Q:Webライターがブログを始めるメリットは?
メリット①:ブログがポートフォリオになって企業に見せるとライター案件を獲得しやすい
メリット②:ライターで得たスキルを横展開でき、ブログ収益化に活かせる。また、ブログが実績となりライター案件獲得にも繋がる。
メリット③:ブログで収益化に成功すると時間ができるのでライターとブログ以外のビジネスにも挑戦することができる。
Q:どんなブログを始めるのがおすすめ?
回答①:理想的なブログは案件獲得のポートフォリオと収益化を両立できるようなブログ。
回答②:案件獲得と収益化を両立できない場合はブログを分けて運営するのがおすすめ。
Q:Webライターとブログの作業の割合は?
A:ブログとライター業務は50:50で行っていた。例えば、午前中はブログ・午後はライター業といった形で分けていた。
Q:Webライターとブログの収益の割合は?
A:収益の割合は50:50。ライターとブログ共に月20〜30万くらい。
Q:今でも稼働しているブログのジャンルは?
A:1つ目は元々運営していた転職系のブログ。2つ目はライター向けのノウハウブログ。
Q:WebライターがYouTubeを始めるメリットは?
A:クラウドソーシングで掲載されていないような案件の依頼がYouTube経由で直接入ってくること。まだ競争相手が少ないため、先行者利益が取れること。
Q:Webライターが案件獲得を目的にしたYouTubeを始める際におすすめのコンセプトは?
A:企業のWeb担当者さんが知りたがっているライティングのノウハウを扱うことがおすすめ。
Q:これからWebライターを始めたい人や上手くいっていない人に向けてメッセージは?
A:「自分のコンテンツを持とう!」依頼する前にサンプルを見たいという発注者のニーズに応えることができるため、コンテンツを持っていることがライター案件獲得で一番の武器になる。