「Web制作をお願いしたいから、どのような流れで進めていくのか知っておきたい」
「どこにWeb制作を依頼したらいいのかわからず悩んでいる」
「Web制作会社が多すぎて、何を基準に選んだらいいのかわからない」
Webサイトを制作したいと思っているものの、どのような流れで進めていくのかがわからないと、何から始めたらよいのかわからないですよね。制作を外注する場合は、流れをある程度把握しておくとスムーズに話が進められます。
反対に工程がわかっていないと、予算配分や依頼先の選定を誤り、Webサイトの公開が遅れるリスクがあるので要注意です。そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
- Web制作の流れ
- 依頼する際のポイント
Web制作の流れは13ステップに分類して詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
Web制作の流れ13ステップ
Web制作を外注する場合は、以下のような流れで進めていきます。
- 目的の明確化
- ゴール設定
- 予算の決定
- 依頼先の選定
- ターゲットの決定
- 調査・分析
- コンセプト決定
- 要件定義
- 設計・デザイン
- コーディング・開発
- テスト
- リリース
- メンテナンス
それぞれ解説するので、Webサイト完成までの工程を把握しておきましょう。
1. 目的の明確化
まずは、Webサイトを制作する目的を明確にします。例えば、以下のような項目が目的として挙げられます。
- 集客
- ブランディング
- 採用
目的を決めておかないと、制作途中で方向性がぶれてしまうリスクがあるので要注意です。軌道修正に時間がかかり、リリースが遅れる可能性があるので、サイト制作の目的を最初に考えるようにしましょう。
2. ゴール設定
目的が定まったら、それを基にしてゴールを決定します。「問い合わせ数を増やす」「売上を伸ばす」といったざっくりとした目標ではなく、数値でゴールを表すのがおすすめです。
例えば、サービスの申し込みが目的なら「成約率150%アップ」など、具体的なゴールを設定しましょう。ゴールを数値化すると、達成度合いの判定が明確になります。
3. 予算の決定
Web制作を依頼する前に、どれくらいの予算がかけられるかを決めます。制作費用は、以下のような要素によって変動します。
- ページ数
- デザイン
- 機能
- 依頼先
サイトのページ数は、多ければ多いほど費用がかかります。また、ブランディングサイトのデザインを有名なデザイナーに依頼すると、100万円を超えるケースも。
Webサイトの制作予算によって、依頼先や外注できる作業範囲が変化します。無理に費用を抑えても、結果的に自社のリソースを割くことになるので注意が必要です。
予算計算が難しい場合は、制作したいWebサイトのページ数や機能などを伝えて、複数の会社から見積もりを取りましょう。見積もりを比較し、相場を把握した上で依頼を検討してみてください。
4. 依頼先の選定
Web制作にかけられる予算を決定したら、依頼先を選定します。予算の範囲内で請け負ってもらえる、会社あるいは個人を探しましょう。
失敗を防ぐために、必ず実績のあるところに依頼するようにしてください。特に個人への依頼を検討している場合は、自社が求めるWebサイトが作れるスキルがあるのかをしっかり確認する必要があります。
過去に制作したWebサイトや、どのようなプログラミング言語が使えるのかも聞きましょう。個人に依頼する場合はリリースまでに時間がかかる可能性があるので、制作に必要な期間を確認するようにしてください。
また、外注できるサービスの範囲も重要です。会社によっては「目的の明確化」から併走してくれることもあります。自社だけでWeb制作の方向性を定めるのが難しいなら、初めに予算を決めて依頼先を探すのがよいでしょう。
5. ターゲットの決定
依頼先の選定ができたら、ターゲットを決めていきましょう。新卒採用が目的のWebサイトなら「大学3年生」、エイジングケア商品を販売したいなら「40代女性」など、目的によってターゲットが異なります。
ターゲットを決める際は、ペルソナを設定するのが好ましいです。ペルソナとは、ターゲットに以下のような要素を付加して、1人の人間がイメージできるレベルまで深掘りしたものです。
- 性別
- 年齢
- 居住地
- 職業
- 趣味
- 性格
ペルソナを設定しておくことで、プロジェクトに関わるスタッフ間の認識のずれが防げます。ただし、ペルソナ設定を誤るとターゲットのニーズに応えられないWebサイトになってしまうリスクがあります。
そのため、ターゲットの決定からは「専門知識を有したWeb制作会社」に依頼するのがおすすめです。Web制作会社にはノウハウがあるので、ターゲット設定の強い味方になってくれるでしょう。
6. 調査・分析
Webサイトの制作に取りかかる前に、調査や分析を行います。想定するターゲットのニーズや競合サイトなどを調査し、Webサイトに必要なコンテンツを洗い出します。
調査・分析は、基本的にWeb制作会社が行ってくれます。サイト制作の目的が果たせるかどうかに関わる工程なので、実績の乏しい個人や会社に依頼するのはおすすめできません。
実績が少ないWeb制作会社に依頼するなら、調査や分析は別の専門会社に任せることも検討しましょう。
7. コンセプト決定
調査・分析で得られたターゲットニーズなどを基に、コンセプトを決めます。コンセプトは、プロジェクトの基本方針になる重要な要素です。
プロジェクトに関わる全ての人に認識を共有できるので、サイト制作の序盤で決めておく必要があります。例えば「一人暮らしの高齢者でも簡単に生活必需品が買える通販サイト」など、目的や用途がわかる表現にするのがおすすめです。
8. 要件定義
コンセプトを基にして、要件定義を行います。要件定義とは、以下のようなWebサイト制作に必要な情報を洗い出す工程です。
- Webサイトに実装させる機能
- 契約するサーバー
- 開発に必要なプログラミング言語
目的やターゲットを再確認し、Webサイト完成までの作業を具体化します。要件定義は基本的にWeb制作会社が実施し、依頼主はヒアリングを受けることがあります。
9. 設計・デザイン
Webサイト制作に必要な情報が集まったら、設計・デザインの工程に移ります。Webサイトを制作する際は、いきなりコーディングを行うのではなく、設計図にあたる「ワイヤーフレーム」を作成します。
ワイヤーフレームがあると、Webサイトの構造が視覚的に把握可能です。ワイヤーフレームができたら、デザインを決めていきます。デザインは主にデザイナーが行うので、依頼主は重視する機能や完成イメージを伝えます。
依頼先が作成したワイヤーフレームやデザイン案を見て、希望通りのWebサイトができそうか確認しましょう。問題があれば依頼先に伝え、修正してもらいます。
設計・デザインを入念に確認しておくと、Web制作後の修正が減らせます。結果として早くWebサイトを公開できるようになるので、確認作業を怠らないようにしましょう。
10. コーディング・開発
Webサイトの骨格ができ上がったら、コーディングと開発を行います。Web制作では、主に以下の3つのプログラミング言語が使われます。
- HTML
- CSS
- JavaScript
ただし、これらは主にWebページの見た目を決める言語です。ログイン機能やカート機能などを実装するには、以下のような言語が必要になることもあります。
- PHP
- Java
- Ruby
- Python
要件定義の段階でコーディング・開発に使うプログラミング言語や担当者が決まっていれば、問題なく制作してもらえます。途中で追加したい機能が増えた場合は、費用がかさんで予算オーバーするリスクがあるので要注意です。
11. テスト
Webサイトを制作したら、テストを実施します。Webサイトをテスト環境のサーバーにアップし、問題がないか確認します。
テストを実施する際は、パソコンだけでなくスマートフォンでもデザインが崩れないかを確認するのが重要です。なぜなら、パソコンとスマートフォンでは、コンテンツのレイアウトが異なるためです。
Webサイトを実際に操作し、希望通りのデザインになっているか、正常に動くかなどをチェックしましょう。
12. リリース
制作したWebサイトに問題がないことが確認できたら、いよいよリリースです。リリースする際は、本番環境でWebサイトを公開します。
希望の公開日がある場合は、あらかじめ依頼先に伝えておきましょう。公開前にテストが完了していますが、リリース後もデザインや動作などを確認するのがおすすめです。
13. メンテナンス
Webサイトをリリースしたら、メンテナンスを実施する必要があります。Webサイトの公開後は、サーバーの更新やシステムのバージョンアップといったメンテナンスが必須です。
簡単なメンテナンスは自社でもできる可能性がありますが、コードの書き換えなどの高度な内容は外注した方が安心でしょう。また、メンテナンスのために社内のリソースを割きたくない場合は、専門の会社や個人に依頼するのがおすすめです。
メンテナンスは、Webサイトを制作してもらったところにそのまま依頼できる場合があります。依頼する段階でメンテナンスの外注も考えている場合は、先に相談しておくと費用やサービスの内容が早く把握できるでしょう。
Web制作を依頼するときに重視したい3つのポイント
Web制作を依頼する際は、以下の3つのポイントを意識してみてください。
- 実績
- 料金
- サービス内容
依頼先を決めてから後悔しないためにも、ここで確認しておきましょう。
1. 実績
Web制作は、実績があるところに依頼しましょう。経験が豊富な業者なら、ノウハウを蓄えている可能性があるのでおすすめです。
また、希望のサイトと同ジャンルの制作経験があると、より安心して依頼できるでしょう。Web制作会社の実績は、公式サイトで確認できます。
個人に依頼する場合は、過去に制作したサイトを見せてもらいましょう。
2. 料金
Web制作料金は、依頼先によって大きく異なります。そのため、いきなり依頼先を1つに絞るのではなく、見積もりを取って料金を比較してみてください。
Webサイトの制作料金は、ページ数やシステム開発の難易度などで変動します。見積もりを取るときは可能な限り具体的な依頼内容を伝え、実際に支払う料金に近い金額が把握できるようにしましょう。
3. サービス内容
Webサイトは、目的の決定からリリースまで複数の工程を経て完成します。最短でWebサイトをリリースしたいなら、全ての工程を請け負ってくれるWeb制作会社を選ぶのがおすすめです。
Web制作会社に依頼すれば、複数人のチームで対応してくれるので、個人に依頼するよりも早くWebサイトができ上がります。また、工程ごとに専門知識を有したスタッフが対応してくれるので、安心して依頼できるでしょう。
一方で個人の場合は、有しているスキルが限定的な可能性があります。デザインやコーディングなど、各工程の作業を別の人に依頼しないといけない場合があるため、コミュニケーションコストがかかることも。
そのため、コストを下げたいならWeb制作に関する業務を網羅的に対応してもらえる会社がおすすめです。完成したWebサイトのメンテナンスもお願いしたいなら、見積もりを取る際に相談しておきましょう。
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