専用サーバーおすすめ7選を徹底比較｜特徴や選び方を初心者向けに解説【法人&大規模サイト】

本記事では、専用サーバーおすすめ7選の比較や選び方などを初心者にもわかりやすく解説します。

専用サーバーの導入によって、Webサイトのカスタマイズ性や安定性の向上、セキュリティの強化などを実現できます。

特に、大規模なWebサイトを運営したい法人などは、積極的に導入を検討すべきでしょう。

しかし、専用サーバーといっても多岐にわたるサービスが展開されています。

各専用サーバーで特徴が異なるため、比較・検討し、目的や用途に適したサービスを選択しましょう。

専用サーバーとは

専用サーバーとは、ユーザーが一つのサーバー機器を独占して利用できるホスティングサービスです。

専用サーバーの契約者はroot権限を所有でき、運用や管理をユーザー自身が担います。

一方で、複数のユーザーが一つのサーバーを共有して利用する形態を「共用サーバー」と呼びます。

共用サーバーと比較した専用サーバーのメリットは、大きく以下の3つです。

専用サーバーは、大容量のメモリやストレージを自由に活用でき、OSやソフトウェアのカスタマイズも可能です。

また、サーバーを独占するので、他のユーザーの影響を受けず、Webサイトの安定性やセキュリティの強化も実現できます。

しかし、専用サーバーには以下のデメリットもあります。

このような特性から、大規模なWebサイトの運用やサーバーに負荷がかかる処理（データ分析 / 動画配信）などに適しています。

マネージド専用サーバーとは

専用サーバーの種類として「マネージド専用サーバー」が存在します。

マネージド専用サーバーとは、ホスティング会社側が専用サーバーの運用や管理を代行するサービスです。

通常、専用サーバーはユーザー自身がサーバーの運用や管理作業を行うので、構築やネットワークに関する専門知識を要します。

しかし、マネージド専用サーバーであれば、ユーザー自身でサーバーの運用や管理を行う必要はありません。

専門知識を有する人材がいなくても、専用サーバーを運用可能です。

ただし、マネージド専用サーバーにはroot権限が与えられず、高度なカスタマイズができません。

専用サーバーについては「専用サーバーとは？メリット・デメリットや共用サーバーとの違い、おすすめサービスを紹介」で詳しく紹介しています。

後悔しない専用サーバーの選び方

目的や用途に適した専用サーバーを選ぶために、以下の6つのポイントをチェックしましょう。

各要素を詳しく解説します。

初期費用・月額料金

専用サーバーの導入には、初期費用と月額費用が発生します。

それぞれの相場は以下の通りです。

• 初期費用：数万円～数十万円
• 月額料金：数万円～十数万円

ただし、初期費用や月額費用は、各ホスティングサービスで異なります。

通常はサーバーのスペックやサポート体制などが優れているほど、料金は高額になります。

なかには、初期費用無料や月額1万円未満の廉価な専用サーバーも存在しますが、Webサイトの運営に必要なスペックを満たしていなければ本末転倒です。

単に安いサービスを選ぶのではなく、求めるスペックや用途を明確にしたうえで、最も費用対効果に優れたサービスを選択しましょう。

サーバーのスペック

専用サーバーを選択する際は、以下のようなスペックを比較しましょう。

スペックが不足しているサーバーは当然避けるべきですが、オーバースペックのサーバーもおすすめしません。

高スペックなサーバーは料金が高額になり、オーバースペックだと無駄なコストを支払うことになるので要注意です。

まずは目的や用途を明確にして、必要なスペックを定めましょう。

セキュリティ対策

セキュリティ対策が充実している専用サーバーがおすすめです。

各ホスティングサービスによって、提供しているセキュリティ対策は異なります。

代表的なセキュリティ対策を紹介します。

• SSL：サーバーとデバイス間のデータを暗号化して、安全な通信を行う仕組み
• VPN：仮想の専用回線を設定してデータを暗号化する仕組み
• ファイアーウォール：外部からの不正アクセスやフィッシング被害を防ぐセキュリティツール
• WAF：アプリケーションをサイバー攻撃から保護するツール
• DDoS対策：複数のIPアドレスから大量のアクセスを発生させ、サーバーに負荷をかける「DDoS攻撃」の対策
• ウイルス除去：ウイルスの自動検知や駆除を行うセキュリティ対策　など

24時間監視、セキュリティ体制が設けられているサービスであれば、安心して専用サーバーを利用できるでしょう。

サポート体制

各ホスティングサービスのサポート体制も確認しましょう。

具体的なサポートサービスをいくつか紹介します。

• 電話・チャット問い合わせ
• 24時間365日サポート
• リモートサポート
• 専門性を有するエンジニアが対応
• 障害発生時の連絡体制・復旧速度　など

Web制作においては、社内の技術力の問題ではなく、サーバー側の原因でトラブルが発生するケースも多々あります。

充実したサポートを受けられれば、迅速にトラブルが解消でき、機会損失を最小限に留められるでしょう。

管理方法

専用サーバーは、基本的に運用や管理をユーザー自身が行います。

しかし、マネージド専用サーバーであれば、ホスティング会社側が運用や管理を行うため、サーバー管理やネットワーク設定の専門知識は不要です。

また、運用・管理に要する労力を削減できる点も魅力です。

ただし、マネージド専用サーバーではroot権限が制限される場合が多く、高度なカスタマイズが難しくなります。

目的や用途、専門的な人材の有無などを踏まえ、どちらを選択すべきかを判断しましょう。

業者の実績・口コミ

ホスティングサービスの実績や口コミに優れた専用サーバーがおすすめです。

業者の実績が豊富であれば、専門的なノウハウや経験に富んでいる可能性が高く、サービスに信頼がもてます。

また、サービスを利用する側に安心感も生まれるでしょう。

一方で実績が少ない業者は、運営期間が短かったり、ユーザー数が少なかったりする可能性があります。

一概にはいえませんが、以下のような事態に陥る可能性があるでしょう。

• 十分なサポートを受けられない
• サーバーが不安定

実績や口コミは公式サイトだけでなく、SNSや口コミサイトを活用し、実際の利用者の声を確認することをおすすめします。

専用サーバーおすすめ7選【徹底比較】

ここでは、以下の7つの専用サーバーを比較・解説します。

特徴が一目でわかる表も掲載しているので、専用サーバー選びの参考にしてください。

なお、本記事では各専用サーバーのミドルレンジプランを中心に表を作成しています。

複数のプランを提供しているホスティングサービスが多いため、詳しくは公式サイトをご覧ください。

GMOクラウド 専用サーバー

「GMOクラウド 専用サーバー」の特徴は、初期費用0円コースが提供されていることです。

月額費用に料金が上乗せされてますが、導入コストを圧倒的に抑えられます。

また、24時間サポートや、24時間365日死活監視が行われており、万が一の障害時も迅速に復旧作業が行われます。

さらに、以下のようなマネージドオプションが豊富に提供されている点も魅力です。

• システム移行サービス
• バックアップオプション
• 設定代行
• セキュリティオプション

自社のリソースを踏まえて、必要なオプションを効率よく利用できるでしょう。

XServerビジネス 専用サーバー

大手ホスティングサービス「XServer」が提供する専用サーバーです。

フルマネージド型が採用されているため、サーバー管理に関する専門的な知識がなくても専用サーバーを運用できます。

また、99.99%以上の月間稼働率が保証されており、下回った場合は一部料金の返金対応を実施。

ホームページの表示を高速化するハードウェアや機能も搭載されています。

さらに、低予算で利用できる仮想タイプのサーバーも提供されています。

コストを抑えつつ、共用サーバーよりセキュリティや安定性を高めたい方にもおすすめです。

heteml MAX

「heteml MAX」は、累計200万サイト以上の運用実績を誇る「GMOペパボ株式会社」が提供する法人向けマネージド専用サーバーです。

専門のスタッフがメンテナンス・サポートを実施し、大規模サイトを複数運営可能な水準のスペックのサーバーを月額66,000円で利用できます。

また、hetemlは以下の2部門で1位を獲得した実績もあります。

• サーバー速度満足度
• 安心して選べるサーバー

Webサイトの表示速度や実績を重視したい方におすすめです。

詳細な情報は、相談時に説明を受けられます。

KAGOYA 専用サーバー

「KAGOYA」の専用サーバーでは、以下の2つのプランが提供されています。

• root権限付専用サーバー（ベアメタルサーバー）
• マネージド専用サーバー（レンタルサーバー）

それぞれ幅広いスペックからサーバーを選択でき、標準機能・オプションも多岐にわたります。

目的や用途に合わせて柔軟に利用できるはずです。

また、24時間365日サポート体制で、万が一障害が発生した際は、常駐の選任エンジニアが対応します。

サーバー運用の代行サービスも提供されおり、手間や労力を削減したい方におすすめです。

さくらの専用サーバ PHY

「さくらの専用サーバ PHY」は、さくらインターネットが提供する非マネージド専用サーバーです。

1台のサーバーに複数のネットワークを接続でき、オンプレミスサーバーのようなネットワーク構築が可能です。

また、以下のような多彩な機能を搭載したコントロールパネルも魅力といえます。

• サーバーの購入
• ネットワークインターフェース設定
• オプションの申込み
• OSのインストール
• 障害通知

ユーザビリティに優れたサーバーといえるでしょう。

さらに、購入から最短10分で利用を始められたり、24時間365日のオンサイト保守体制も整備されています。

CPI マネージド専用サーバー

「CPI マネージド専用サーバー」は、KDDIグループのホスティング専門ブランド「CPI」が提供するサービスです。

サーバー移転代行サービスが提供されているので、スムーズにWebサイトを移行できます。

さらに、複数台構成にも対応しており、Webサイトの負荷分散やECサイトでのデータベースの分離など、目的や用途に合わせて利用できる点が魅力です。

また、CPIはroot権限付きの非マネージドサーバーも提供しています。

カスタマイズ性を重視したい方や、より強固なセキュリティ体制を築きたい方などにもおすすめです。

Amazon EC2（AWS）

「Amazon EC2」は、AWS（Amazon Web Services）のホスティングサービスであり、専用サーバーに近い「ハードウェア専有インスタンス」が提供されています。

CPUコア数やメモリ・ストレージ容量など、個々のニーズに合わせて自由に構成できるのが特徴です。

大規模なWebサイトでも規模や用途に見合ったサーバーを選択できます。

料金形態は基本的に従量課金制であり、AWSのプラグインサービスを活用すればバックアップやセキュリティ体制も構築可能です。

• Amazon EBS スナップショット
• Amazon S3
• AWS Security Hub
• AWS WAF
• AWS Shield　など

AWSやサーバー管理などの専門知識は必要ですが、一般的なホスティングサービスの機能では不足している企業などにおすすめです。

専用サーバーと他のサーバーの違い

ここでは、専用サーバーと以下の4つのサーバー形態の違いを解説します。

• レンタルサーバー
• 共用サーバー
• クラウドサーバー
• VPS（仮想専用サーバー）

専用サーバーとレンタルサーバーの違い

レンタルサーバーとは、ホスティングサービスからサーバーをレンタルするサービスです。

専用サーバーもホスティングサービスから一つのサーバーを借りて使用するため、レンタルサーバーの一種といえます。

ただし、一般的に「レンタルサーバー」というと、共用型のレンタルサーバーを指すケースが多いです。

一方で、レンタルせず自社内に導入して運用するサーバーを「オンプレミスサーバー」と呼びます。

専用サーバーと共用サーバーの違い

共用サーバーとは、一つのサーバーを複数人で共有するサーバーを指します。

運用や管理はホスティングサービス側が行い、専用サーバーより安価に利用できます。

しかし、サービスの仕様内での利用制限があり、容量やスペックの変更にはプラン変更が必要です。

また、他の利用者の影響を受けるので、安定性や表示速度の低下の恐れ、セキュリティリスクが伴います。

専用サーバーとクラウドサーバーの違い

クラウドサーバーとは、物理的なサーバーを仮想化し、インターネット経由で利用するサーバー形態です。

使用量に応じて、大規模なリソースプールから動的にリソースが割り当てられます。

また、トラフィックの増減やサービスの拡大・縮小にも柔軟に対応できる点が最大の特徴です。

一つのサーバーを独占する専用サーバーと比較して、セキュリティ面や安定性の面で劣る傾向があります。

専用サーバーとVPS（仮想専用サーバー）の違い

VPS（仮想専用サーバー）とは、1台の物理サーバー上に複数の仮想サーバーを構築し、各ユーザーが専用サーバーのように利用できるサービスです。

専用サーバーとは異なり、一つのサーバーを独占できるわけではありません。

しかし、リソースは各ユーザーで独立しており、価格も専用サーバーより安価な点がメリットです。

一方で、他のユーザーの影響を完全に排除できず、専用サーバーより安定性や通信速度の面で劣る可能性があります。

おすすめの専用サーバーに関するよくある質問

ここでは、専用サーバーに関するよくある質問に回答します。

• 専用サーバーのメリット・デメリットは？
• 専用サーバーがおすすめの人は？
• 初心者でも運用できる専用サーバーは？

専用サーバーのメリット・デメリットは？

専用サーバーの主なメリットは、以下の3つです。

一方で、以下のようなデメリットがあります。

メリット・デメリットを踏まえたうえで、専用サーバーを導入すべきかを判断しましょう。

専用サーバーがおすすめの人は？

専用サーバーの導入がおすすめの人は、主に以下の通りです。

• 大規模なWebサイトを運営したい
• 専用のメールサーバーやファイルサーバーとして利用したい
• 万全なセキュリティ対策を施したい
• 共用サーバーに対応していないCMSやツールを活用したい など

このような方は、専用サーバーの高いカスタマイズ性や、他の利用者の影響を受けないなどの特性を最大限に活用できるでしょう。

一方で、専用サーバーの活用が向いていない方も存在します。

• 個人ブログを運営したい
• 小規模なホームページを作成したい　など

Webサイトの規模が小さい場合、専用サーバーはオーバースペックになりもったいないです。

月々数万円〜十数万円のコストに見合うメリットを得られないため、一般的な共用サーバーをおすすめします。

初心者でも運用できる専用サーバーは？

専用サーバーの運用や管理は、通常ユーザー自身が行うので、サーバー管理やネットワーク構築に関する知識がない初心者には運用が難しいでしょう。

組織内に専門的な人材がいない場合は、マネージド専用サーバーが最適です。

マネージド専用サーバーであれば、運用や管理をホスティングサービス側が行うので、専門的な知識がない初心者でも専用サーバーを運用しやすいはずです。

けれども、一切の専門知識が不要というわけではなく、事前にWeb制作やサーバー管理の基本的な知識を学んでおきましょう。

まとめ

本記事では、おすすめの専用サーバー7選の比較や選び方、メリットなどを解説しました。

大規模なWebサイトを運営する、高負荷がかかる処理を行う、セキュリティ強化をしたい場合などには専用サーバーが適しています。

専用サーバーを提供しているホスティングサービスは多岐にわたり、特徴はさまざまです。

各サービスの特徴や選び方のポイントを踏まえ、目的や用途に応じた専用サーバーを選択しましょう。

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